七色の飴玉
コーヒー





私の恋は、絶対に叶わない。

だって、私が恋したのは…




「桐生先生!資料半分持ちますよ!」

「おー福井。助かる。」


そう、先生なのだ。

桐生先生は新米の先生で23歳。
あたしは高校3年生だから18歳。


歳の差は少ない方だとは思うけど、多分恋愛対象には入ってないと思う。

しかも桐生先生は美形で優しいからモテる。
最近では数学の山下先生とできてるとか現国の美濃先生と将来を約束した仲だとか噂が沢山流れている。



「先生…今回のテストって赤点の補習今日なんですか?」

「ん?まあそうだなぁ」

「うわぁー」


あたしは自分で言うのも何だが勉強はできる方だ。
でも、英語だけは出来ない『フリ』をしている。

今回のテストも英語以外は満点だった。

でも、英語は12点をとった。


何故なら英語は桐生先生の担当だから。




「多分今回のテスト、赤点福井だけ」

「えー!」


やった、と思った。
1対1で見てもらえるから。





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