私のカクシゴト ~アイドルの私とあの人気歌い手!?~
 いま私は、私の友達、『成田 咲』ちゃんとご飯を食べているの
 さっぱりした性格で運動神経抜群、リーダーシップを取れる、クラスで中心的な女の子だよ
 私も、咲ちゃんもお互い大好き
 1番の親友だよ
 黒髪のショートは美人系だ
 彼女は男女問わず人気者
 「はー、次も授業か〜退屈〜」
 「ねぇねぇ!そんなことよりも!咲、あのクラスに散らばって転校生してきたイケメンはどうなの!?たしか、夜野夏くんは咲と水戸さんのクラスだよね?!」
 「そうだけどそれが?」
 「もーうー!本っ当に薄情者〜!私のタイプなの〜」
 咲ちゃんのもう1人の親友がとても男の子に興味を持っていることがわかってしまう
 「うちは!そーゆーの興味無いんだよねー」
 「はあー、まあそうだよね、だって初日に男子たちから告られてるのに1回も付き合ったことがないって、もう咲しっかり〜」
 「ほんとうちそういうの興味ないって!」
 「水戸さん!」
 「ご、ごめんね。私も、その話は……」
 「…なんだか私がおかしく思えてきた……」
 でも本当に、私はまだいいかな!
 恋愛って言ってもよく分からないし……
 ふと何故か夏くんの笑顔が思い浮かぶ

 いやいやいや!!
 ち、違うよ〜

 でも、本当になんでだろう?

 「それにしても!最近『MIMIKA』不足で元気でなーい!」
 「それなあー」
 私はビクッとしてしまう
 いつまで経ってもこの話題には慣れないなあ
 「『MIMIKA』ってヤバない!?アイドルもやっててモデルもやってて女優もなってて!」
 「オマケに歌詞とか曲とか作るとかさ、スゴすぎだよね!?」
 咲ちゃんと咲ちゃんのお友達が興奮気味にお話している
 「ねえ!美華!美華はどう!?」
 そ、それを言われちゃうと………
 「ゔ、ゔん。すごいね……」
 「だよね!まじやば!」
 「神すぎ!!!」
 「もー、水戸さんもおしゃれしたらいいのに〜」
 「こーら!私の親友になんてこと言うの〜!」
 そう言うと咲ちゃんはぴとっと私にくっついたの
 「そんなこと言ったらうち、何するかわかんないよ〜?」
 「冗談!ごめんって!」
 「それにしても、『MIMIKA』1ヶ月も見れないだなんてなんかの地獄!?」
 「咲ぃ!その気持ちめっちゃわかる!」
 (………そっか)
 みんなも、私のファンなんだよね
 私はこっそり握りこぶしを作る

 なるべく早く、復帰しないと……
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