私のカクシゴト ~アイドルの私とあの人気歌い手!?~

6.私の正体バレちゃった!?

 今はあれこれあってみんなのお手伝いをしているの
 だって、人手不足だって
 こんなこと言われたら、絶対に協力しないと!!
 私が洗面台担当をしていると、夏くんが入ってきたの
 なにもないのに勝手にドキッとしてしまう
 「……あのぉ」
 急に声をかけられる
 今は、夏くんと私の2人だけ
 普通なのに、何故かドキドキしてしまう
 ……なんで?
 「ど、どうしたの?」
 ひえ、声裏返っちゃった!
 恥ずかしい!
 「唐突だけど、美華ちゃんって、」
 ドキドキ
 「『MIMIKA』、だよね?」

 …………………ん?

 いま、夏くん、なんて?
 「えっとぉ〜、ごめん!なんて?」
 「あのね。美華ちゃんは、『MIMIKA』なの?」

 え?ええええ、え?

 な、何が何だかわからない

 わ、私の正体が、

 バレてるううううううううう!!!!????


 ✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.*˚✩.


 「え!う、うそ!な、なんで?」
 「まずね、声質が一緒でしょ?」
 「ゔ……」
 「そして、なんとなく面影が重なるし」
 「ひ!」
 「あと仕草、喋り方がそっくりだから」
 「あああああ!!」
 え!夏くんはそんなに観察力高いの!!??
 「……図星?」
 「………………………」
 「……うん、わかった。特にみんなには言わないから大丈夫だよ」

 ほ、

 まあ、なんとなく夏くんは人に言うような人には思わないからね
 私は一応インターネットに出てる人だし、周りに言われたらすごく困ってしまう
 「ありがとう」
 「でもまさか、あの『MIMIKA』に会えるなんて、光栄だよ」
 「あはは、ありがとう。私の事知ってたんだね」
 「え!もうすっごく有名だよ!女優もしてアイドルもして!モデルもして!CMも見たよ。綺麗だった」
 「あはは、照れてしまうな!」
 私はついはにかんでしまったの
 「あの、気づいてしまったから、ぼくの秘密も教えるね」
 「……うん?」
 べつに、荷に思わなくていいよ、っと言おうしたけれど、言えなかったの
 「………ぼくは……『ハナタバ』グループのメンバーなんだ」
 「え?え?えええええー!!!」

 あ、あの人気歌い手グループの、『ハナタバ』グループのメンバーーー!!??


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