双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
 かといって、私は彼とどう向き合ったらいいか、答えがでていないけれど……。

 子どもたちが眠りについて、時計を見ると午後一時。交代するはずの祖母は戻ってこないところをみると、お店が混んでいるのか。

 混んでいるときに彼が来ても話ができない……。

 考えてもどうにもならないのに。わかっているのに考えてしまう。

 気を取り直して、祖父に子どもたちを頼み玄関を出る。

 そして、思い切り息を吐いた。

「はあー」

 もう、なるようになれだ。



 店に行くと、案の定お客様で賑わっていた。

「いらっしゃいませ」と声をかけながらカフェコーナーにいる祖母のもとへ行く。

 カウンターにはお客様がふたりいて、そのうちのひとりと祖母は話が弾んでいるようだった。そこにコーヒーを飲みにお客様がきて、私が接客する。

「おばあちゃん、ごはん食べてきて」

「大丈夫。さっき奥でこっそり腹ごしらえしたから、落ち着いたら帰るわ」

 合間をみて、こっそり会話を交わす。

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