双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
Tシャツ売り場に行くと、大空が小さな飛行機のイラストがプリントされたTシャツを見つけた。
「ヒコーキ」
「そうかそうか、これがいいか。じゃあ、みんな好きな色を選ぼう」
子どもたちはそれぞれ青や黄色を選ぶ。航輝さんは黒か白を選ぶと思いきや、手に取ったのは赤だった。赤地に黄色の飛行機。軌跡を辿る黒の点々。
「じゃあ、私はこれで」と白を選ぶ。白地に赤のワンポイント飛行機と、軌跡を辿る黒の点々がかわいい。
「茉莉は赤だよ」
「え、赤は航輝さんでしょ?」
「君が赤が似合うから、俺も赤にしたんじゃないか」
「私、赤なんて似合わないですよ」
目立たないのを信条としているんだもの。
「いや、自分を知った方がいい。君は断然、赤だ。なぁ、ふたりとも」
航輝さんは鼻息も荒く私を睨み、子どもたちに向けて「ママ、どっちがかわいいと思う?」と、私に二枚のTシャツをあてた。
子どもたちは元気いっぱい「あか!」と答える。
「ヒコーキ」
「そうかそうか、これがいいか。じゃあ、みんな好きな色を選ぼう」
子どもたちはそれぞれ青や黄色を選ぶ。航輝さんは黒か白を選ぶと思いきや、手に取ったのは赤だった。赤地に黄色の飛行機。軌跡を辿る黒の点々。
「じゃあ、私はこれで」と白を選ぶ。白地に赤のワンポイント飛行機と、軌跡を辿る黒の点々がかわいい。
「茉莉は赤だよ」
「え、赤は航輝さんでしょ?」
「君が赤が似合うから、俺も赤にしたんじゃないか」
「私、赤なんて似合わないですよ」
目立たないのを信条としているんだもの。
「いや、自分を知った方がいい。君は断然、赤だ。なぁ、ふたりとも」
航輝さんは鼻息も荒く私を睨み、子どもたちに向けて「ママ、どっちがかわいいと思う?」と、私に二枚のTシャツをあてた。
子どもたちは元気いっぱい「あか!」と答える。