双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
「わかった。待ってるね」
【航輝さんと幸せにね】
うん、と答えながら涙声になる。
母も泣き、私たちを苦しめた長い呪縛が、うれし涙とともに解き放たれた。
電話を切ってホッとすると、クスッと笑った。
「航輝さんったら、いつの間に」
彼が子どもたちに後ろ髪を引かれつつ、どうしても行かなきゃいけなかった用事は、金沢行きだったのだ。
義父は、私があんなに止めたのに、きっと恐喝したんだ。
そして義父は、あっけなく叩きのめされたのだ。航輝さんに――。
なんだかおかしくて笑って、笑いながら涙が溢れてくる。
呆れるやら悲しいやら、うれしいやら。
涙をぬぐいつつティッシュを取ると、またスマートフォンが音を立てた。
表示された名前にハッとする。航輝さんからだ。
【茉莉、今大丈夫?】
「はい。あ、航輝さん、ちょうど今、母から聞きました」
【バレたか】
あははと笑ってから、彼は勝手に動いて悪かったと謝った。
【航輝さんと幸せにね】
うん、と答えながら涙声になる。
母も泣き、私たちを苦しめた長い呪縛が、うれし涙とともに解き放たれた。
電話を切ってホッとすると、クスッと笑った。
「航輝さんったら、いつの間に」
彼が子どもたちに後ろ髪を引かれつつ、どうしても行かなきゃいけなかった用事は、金沢行きだったのだ。
義父は、私があんなに止めたのに、きっと恐喝したんだ。
そして義父は、あっけなく叩きのめされたのだ。航輝さんに――。
なんだかおかしくて笑って、笑いながら涙が溢れてくる。
呆れるやら悲しいやら、うれしいやら。
涙をぬぐいつつティッシュを取ると、またスマートフォンが音を立てた。
表示された名前にハッとする。航輝さんからだ。
【茉莉、今大丈夫?】
「はい。あ、航輝さん、ちょうど今、母から聞きました」
【バレたか】
あははと笑ってから、彼は勝手に動いて悪かったと謝った。