双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~
希望を聞かれ、私の脳裏にまず浮かんだのはエーゲ海。私と彼が出会った島だが、言うまでもなくあきらめた。直行便はないし、移動も多い。そもそも二歳児の長距離便はハードルが高すぎる。
急に泣き出してほかのお客様の迷惑になってしまっては申し訳ない。飛行機での旅はもう少し大きくなるまで無理だと思っていたのだ。
でも航輝さんは違った。
こともなげに『ヨーロッパなんかどう?』と言ったのだ。
『いやいや無理でしょう』
国内線とはいえ私もCAだったのだからわかっている。子どもが泣くのは仕方がないとはいえ、迷惑はかけたくない。
すると彼は『大丈夫だよ』と、さらりと言ったのである。
『ファーストクラスを貸し切ればいい。それでも気になるなら、プライベートジェットでも借りようか?』
その発想はなかった。
仰天する私をよそに、居合わせた彼のお兄様が、だったら俺のフライトのときにすればいい言い出したのだ。
彼の両親ももちろん彼も、ついでに言えば大空と翔真も大賛成。
急に泣き出してほかのお客様の迷惑になってしまっては申し訳ない。飛行機での旅はもう少し大きくなるまで無理だと思っていたのだ。
でも航輝さんは違った。
こともなげに『ヨーロッパなんかどう?』と言ったのだ。
『いやいや無理でしょう』
国内線とはいえ私もCAだったのだからわかっている。子どもが泣くのは仕方がないとはいえ、迷惑はかけたくない。
すると彼は『大丈夫だよ』と、さらりと言ったのである。
『ファーストクラスを貸し切ればいい。それでも気になるなら、プライベートジェットでも借りようか?』
その発想はなかった。
仰天する私をよそに、居合わせた彼のお兄様が、だったら俺のフライトのときにすればいい言い出したのだ。
彼の両親ももちろん彼も、ついでに言えば大空と翔真も大賛成。