月とスッポン 奈良へ行く
法隆から始まる最終日
よく晴れた清々しい朝。
大きく伸びをして、出発だ!
と歩き出す。
宿から歩いてすぐの法隆寺は、朝の散歩にもってこいの空間だった。
「それで、そこまで感動する朝食でしたか?」
人が流した会話をまだ引きずっているのか。
「“THE日本の朝食”って珍しくないですか?」
「ごく普通の朝食だと感じました」
「朝は欠かさず食べる派なんですか?」
「一日活動する為には必要かと」
「でも、準備する時間があったら、寝たくないですか?」
首を傾げれば、大河も首を傾げている。
あぁ
「起きたら、すぐに食べれる人種でしたね」
なんて、話していればあっという間に法隆寺。
何もない広場に佇む南大門に息をのむ。
ゆっくりと一歩づつ噛み締める様に進んで行けば、長い足を駆使した大河が「置いてきますよ」とチケットを振っている。
「着いていくだけなので」と言っていたのはいつの事か?
私以上に楽しんでいる、絶対に。
受付のお姉さんに会釈をすれば、「うんうん」と何度も首を小さく上下に動かしながら「ごゆっくり」と言われてしまう。
大きく伸びをして、出発だ!
と歩き出す。
宿から歩いてすぐの法隆寺は、朝の散歩にもってこいの空間だった。
「それで、そこまで感動する朝食でしたか?」
人が流した会話をまだ引きずっているのか。
「“THE日本の朝食”って珍しくないですか?」
「ごく普通の朝食だと感じました」
「朝は欠かさず食べる派なんですか?」
「一日活動する為には必要かと」
「でも、準備する時間があったら、寝たくないですか?」
首を傾げれば、大河も首を傾げている。
あぁ
「起きたら、すぐに食べれる人種でしたね」
なんて、話していればあっという間に法隆寺。
何もない広場に佇む南大門に息をのむ。
ゆっくりと一歩づつ噛み締める様に進んで行けば、長い足を駆使した大河が「置いてきますよ」とチケットを振っている。
「着いていくだけなので」と言っていたのはいつの事か?
私以上に楽しんでいる、絶対に。
受付のお姉さんに会釈をすれば、「うんうん」と何度も首を小さく上下に動かしながら「ごゆっくり」と言われてしまう。