月とスッポン 奈良へ行く
一歩下がってから
「私が吐いた息で汚れるかと思うだけで、ゾッとします」
と言えば
「では、穢れを祓いに行きましょうか」
と返ってくる。
なんだかなぁ。
金堂を後にして、大講堂へ向かう。
「息をする事すら意識してしまうなんて、初めてです」
「初めてだらけの旅になりましたね」
「えぇ。キモいと言うのも初めて言われましたしね」
根に持っているようだ。
連れて来てあげたのだから、帰ったらチャラにして欲しいものだ。
大講堂の薬師三尊像に挨拶をする。
細部の装飾を十分に堪能して堂内をゆっくり見て回る。
並んでいるお守りを見ていれば、堪能し終わった大河が背後に立つ。
「後ろに立たないでください」
「では、横に」
そう言うことではない。
「何か買うのですか?」
「頂かないです。見てるだけです」
「買わないのですね」
「そもそも買うとか言わないでください。受ける。または頂くって言って下さい」
「頂かないのですね」
残念そうに財布を戻すでない。
「ずっと気になっていたのですが」
大講堂を出て、大宝蔵院へと向かう。
ずっと気になったままでいて下さい。
と思いながら、目に入った聖霊院の方を手で示しながら
「あそこで御朱印が貰えるそうですよ」
と言えば、一人で聖霊院へと歩いていく。
流す事に成功したようだ。
「私が吐いた息で汚れるかと思うだけで、ゾッとします」
と言えば
「では、穢れを祓いに行きましょうか」
と返ってくる。
なんだかなぁ。
金堂を後にして、大講堂へ向かう。
「息をする事すら意識してしまうなんて、初めてです」
「初めてだらけの旅になりましたね」
「えぇ。キモいと言うのも初めて言われましたしね」
根に持っているようだ。
連れて来てあげたのだから、帰ったらチャラにして欲しいものだ。
大講堂の薬師三尊像に挨拶をする。
細部の装飾を十分に堪能して堂内をゆっくり見て回る。
並んでいるお守りを見ていれば、堪能し終わった大河が背後に立つ。
「後ろに立たないでください」
「では、横に」
そう言うことではない。
「何か買うのですか?」
「頂かないです。見てるだけです」
「買わないのですね」
「そもそも買うとか言わないでください。受ける。または頂くって言って下さい」
「頂かないのですね」
残念そうに財布を戻すでない。
「ずっと気になっていたのですが」
大講堂を出て、大宝蔵院へと向かう。
ずっと気になったままでいて下さい。
と思いながら、目に入った聖霊院の方を手で示しながら
「あそこで御朱印が貰えるそうですよ」
と言えば、一人で聖霊院へと歩いていく。
流す事に成功したようだ。