朔くんに迫られるんですが

lv.9





今日もキッチンから聞こえる規則的な軽快音につられて、早足で階段を降りた。





「尚、おはよう」


「おはよう、お母さん」


「何か良いことあったの?朝から嬉しそうな顔して」




お母さんには朔とお試しで付き合っていることを言っていなかったから、昨日朔と正式に付き合うことになった。


なんて言えない。それでも顔に感情が出やすい私は、早速バレてしまったけど素直には言わずに、適当に誤魔化した。



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