朔くんに迫られるんですが
下駄箱に張り出されている紙を見て、自分のクラスを確認する。
「二組か…。みづきと千里…え!?一緒じゃん!」
急いで良かった。
一息つかず、来た勢いのまま二年二組まで走る。
朝のホームルームまで、あと五分。
息を切らしながらも、二人と同じクラスなのが嬉しくてにやけが止まらない。
さぁ、もうすぐ二組に着く。
「…わっ!ごめんなさい…」
もうその角を曲がれば二組なのに、ここで食パンと美青年の妄想が現実になってしまった。