朔くんに迫られるんですが





「朔くんの黒歴史の人なのかな…」


「みづきもそう思う?でもそれなら、私じゃなくて朔くんに嫌がらせしない?」


「…尚、甘い」





家までの帰り道、歩きながらみづきと犯人の正体当てをしていたら、みづきが突然人差し指を立てて、私の顔の前で横に往復させた。




「朔くんが好きなら、隣に居る女の子にちょっかい出すもんよ」


「そうなんだ…」


「朔くんのことが好きなのに朔くんに嫌がらせしたら、あんたが嫌われるでしょ?」





女の子ってずる賢いんだな。


好きな子にバレないようにいじめるなんて、そんな勇気があるなら違うことに勇気を使えば良いのに。





< 215 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop