朔くんに迫られるんですが





矢吹くん、話したんだ。


私たちが教室から出た後、朔に言ったんだね。




私も巻き込みたくないと思いながらも、ここまでエスカレートした嫌がらせだと、自分だけでは何もできないと分かってた。


でも、朔に頼らないって決めてたから、頑固になって。




「何で言ってくれたなかった?俺が関係してるって、分かってただろ?」


「…分かってたけど、朔くんに迷惑かけたくなかったから」


「迷惑じゃないし、俺が直接話した方が早く解決できるだろ。それに、彼氏なんだから…」





彼氏なんだから。だから迷惑をかけたくなかったのに。



< 249 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop