朔くんに迫られるんですが




お母さんに言われて気づいた。


キスされて、堕とす罠を仕掛けたって言われて、従わなきゃいけないって思ってた。



でも私が嫌なら従わなくて良いし、応えるかどうかは私が決められる。




「…そうだね。そうする。お母さん、ありがとう」


「どういたしまして。でも、こんな青春は今しかできないからね?尚が幸せだと思う方に、素直に進みなさい」





お母さんはいつも、明確な答えをくれるんじゃなくて、私自身で選択して進んでいけるように、わざと曖昧な言葉をくれる。



私が幸せだと思う方。その時、ときめく方向へ。



< 36 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop