朔くんに迫られるんですが
お母さんに言われて気づいた。
キスされて、堕とす罠を仕掛けたって言われて、従わなきゃいけないって思ってた。
でも私が嫌なら従わなくて良いし、応えるかどうかは私が決められる。
「…そうだね。そうする。お母さん、ありがとう」
「どういたしまして。でも、こんな青春は今しかできないからね?尚が幸せだと思う方に、素直に進みなさい」
お母さんはいつも、明確な答えをくれるんじゃなくて、私自身で選択して進んでいけるように、わざと曖昧な言葉をくれる。
私が幸せだと思う方。その時、ときめく方向へ。