朔くんに迫られるんですが
取ってくれたけど、私に渡してもらえていなかったから、朔の手から本を抜こうとすると、本を持った手を高く掲げられてしまった。
「朔くん!ちょっと!」
小声で抵抗してみても返してくれそうになくて、必死に本を追いかけていると、朔が私にぐっと近づき、本棚と朔に挟まれる形に。
周りから見たら女子が憧れる壁ドン状態だけど、あれは好き同士の戯れで、ここは一方通行。
人が居るから大きい声を出して迷惑もかけたくない。