朔くんに迫られるんですが
地面に腰を下ろして、思わず深呼吸したくなるほど綺麗な青色の天に、手足を広げて仰向けに寝そべった。
一人で天を仰いで二人を待つ間、また深呼吸をする。
空気を吸うたびに鼻に入ってくる花壇の花の香りとハナミズキの控えめな優しい香りが、心に幸せを満たしていく。
時々穏やかに吹く、湿気のない風が気持ち良くて目を瞑ると、隣に誰かが座った音がした。
二人が来たんだと目を開けて体を起こすと、隣に座ったのは朔だった。