朔くんに迫られるんですが




「っ何…?」




朔が私の手を掴んで、下から私を見上げているから、自然と朔は上目遣いになるわけで。


きゅるんと潤った瞳に、不覚にも可愛いと思ってしまって、唾を飲み込んだ。




「茅柴と飯食いたいんだけど。二人で」


「…私と?何で私なの」


「茅柴のこと、もっと知りたいから」





いつもの朔だ。


私のペースを乱す、いつもの朔。


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