朔くんに迫られるんですが




図書室での違和感は、何でもなかったんだろうか。


目もしっかり合っているし、私が目を逸らしたくなるほど、じっと見てくる。




「私のこと知ったって、何も面白くないよ。聞きがいのある武勇伝持ってる人とか、他に沢山居るから。そういう人探しな、ほら」




半ば強引に捲し立てて、握られている手を剥がすように離した。



朔と久しぶりに目が合って、心臓が跳ねたことを認めたくない自分も居るから。


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