朔くんに迫られるんですが
朔に〝俺から離れなくなるようにしてやる〟と言われてから平常心で過ごしてきたけど、本当の気持ちはやっぱり意識してしまうし、その後に目を逸らされたら何で怒ってるんだろうって、ずっと考えちゃう。
それが朔の罠だったとしても、自分から引っかかっていってしまうほど、朔が気になる。
「あ……」
朔がまた珍しく私の行動に動揺した時、宣言通り化粧を直した二人が男の子を一人引き連れて来た。
「尚、お待たせ!この子、千里の彼氏らしいよ!朔くんもお友達って言ってたし、一緒に食べよ!それか…お二人でも?」