朔くんに迫られるんですが
もしかしたら、私があんなこと言ったから気分が悪いのかなと考えていたら、三人に囲まれた。
今しかないと悩みを打ち明けるついでに話すと、勝手に盛り上がられた。
五組の生徒も合同で走ってるから、できれば聞かれたくない話。
小声で怒ると、体を小さくしてガッツポーズをした三人。
「ついにだね!尚、おめでとう!私も彼氏作って追いつかなきゃ!」
「みづき、話が早い。断ったから付き合わないよ」
「…え?」
聞き返す声が三つ重なると、尋問が始まりそうな予感がして、走るスピードを早めた。