再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「俺のことを思い出したならいいですよね?」

「私、まだ藤堂さんに不信感しかな…」

「それはこれから挽回しますから。だから結婚しましょう。必ず幸せにしますから」

「だからの意味おかしくないですか!?」

私がノーという前に話はどんどん進んでいき、私は今のアパートを引っ越すこととなった。


『千夏さん好みの男になったから…だから千夏さんの前に現れたんです』

って、藤堂さんは言ってたけど、私が専業主婦になっても養っていける仕事ってなんなの?

6年前はバイトどころか生きていくのもやっとなホームレスだったのに…。

偶然、再会を果たしたものの、このまま流れに身を任せていいのだろうか。もしかして私、危険な人と結婚するんじゃ…。
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