迷路の先には君がいた

「Go straight down that main street and it's the second house 」

「Thank you」

 鷹也は息をきらし、芙蓉の腕を引いた。

「おい芙蓉。俺を残してどこへ行く」

 芙蓉は鷹也に言った。

「私はいないほうがいいわ。彼女達はあなたを名前で呼んで、腕を取り慣れてる。相当親しいんでしょ。私よりずっと若くて綺麗」

 鷹也は驚いた。芙蓉が顔を歪ませ、嫉妬心を露わにしたのを初めて見た。

 そっぽを向いて拗ねている芙蓉が愛しすぎる。ぎゅっと抱きしめた。
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