迷路の先には君がいた
「結局、芙蓉は借金のカタにニューレジェンドへ隠されていたわけだ。結婚も条件なのか?」
「この報告書を見るに、四年前から口約束で結婚後に合併を求められていたようです。隠してきたお嬢様を約束の半年前になったのを機にコンシェルジュとして表に出したようです」
「まあ、要するに繁は自慢したいだけだろうがな」
「それで……どうされますか」
鷹也は長い脚を組んで、机をコツコツと指でたたいた。
「さてと、どうやるかな……」
佐々木は鷹也の怖いくらい光る眼を見て驚いた。