迷路の先には君がいた

「そう言うと思った。やだね。絶対払わせてなんてやるもんか」

「何よそれ!」

「俺はお前にこの四年無視されてどれほど傷ついたか。たっぷりとその代償を払ってもらうぞ。まずは、その金を払いたくとも払えないというジレンマと戦え」

「なんなの!何言ってんのよ!それとこれとは関係が……」

「あるね。この金は俺の金だぞ。グループの金には全く手を付けてないから心配すんな。それに、その代わりとしてお前を取り戻すことが出来た。安いもんだ」

「お嬢様。ツインスターホテルグループとの提携はとても素晴らしいことです。ここだけの話、国内はうちの弱点でした。それと、差し出した二店舗は古い空の建物でしかありません」
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