迷路の先には君がいた

「きゃあ、なにするのよ!」

「軽くて抱きやすい。でも、すぐにまた元に戻るだろ。髪も伸びる」

「そうかしら……前より忙しいの。食べる時間もないわ」

「いや。芙蓉は俺と同棲してすぐに幸せで太りはじめるさ」

 得意げな鷹也を見て芙蓉は吹き出した。

「本当かしら?じゃあ、私をうんと甘やかして、美味しいものを食べさせてね」

「ああ、まかせておけ」
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