迷路の先には君がいた
バタンと音がして、鷹也がはあはあと息を切らして入ってきた。
芙蓉は驚いて目を見張った。彼の父もあきれたように鷹也を見た。
「どうして?出張は?」
「芙蓉、何か企んでいるのはなんとなくわかってた。佐々木に予定を聞いて半日早く戻ってきた」
鷹也は芙蓉の横に座ると、彼女のお茶を取り上げて一気飲みした。机の上に小切手が見えた。
「やっぱりな。父さん受け取ってないよな?」
「もちろんだ」
「父さん。もう少しスワンが落ち着いたら、芙蓉と今後について話し合っていく」