生物と、似つかわない双子の間で。
冷酷先生
「おい、今日の当番は誰だ」
「あ、はい。私です」
「岩田か。お前、後で全員の問題集を回収して職員室まで持って来い。黒板の清掃が出来ていなかった罰だ」
超絶、不機嫌な生物教師。坂本唯斗先生。
そして、偶然今日が当番だった私、岩田由紀乃。高校2年生。
…うーん。運が悪い。
日頃はきちんとやるのに。
生物の前に限って、清掃をし忘れるなんて。
そんなことを思いながら、大人しく問題集を集めて職員室に運ぶ。
「失礼します。2年A組の岩田です。坂本先生に用があって参りました」
「はい」
職員室の角。坂本先生は書類と睨めっこをしていた。
「岩田です。問題集を持ってきました」
「…そこ、置いとけ」
「そこ?」
「俺がそこ、って言ったらそこなんだよ。考えれば分かるだろ」
「………」
適当な場所に無言で問題集を置く。
そして、会釈だけして職員室を後にした。
「失礼しました〜ん…」
…坂本先生。苦手。
いつもあんな感じ。
何でか知らないけれど、常にピリピリしている。
「あ、はい。私です」
「岩田か。お前、後で全員の問題集を回収して職員室まで持って来い。黒板の清掃が出来ていなかった罰だ」
超絶、不機嫌な生物教師。坂本唯斗先生。
そして、偶然今日が当番だった私、岩田由紀乃。高校2年生。
…うーん。運が悪い。
日頃はきちんとやるのに。
生物の前に限って、清掃をし忘れるなんて。
そんなことを思いながら、大人しく問題集を集めて職員室に運ぶ。
「失礼します。2年A組の岩田です。坂本先生に用があって参りました」
「はい」
職員室の角。坂本先生は書類と睨めっこをしていた。
「岩田です。問題集を持ってきました」
「…そこ、置いとけ」
「そこ?」
「俺がそこ、って言ったらそこなんだよ。考えれば分かるだろ」
「………」
適当な場所に無言で問題集を置く。
そして、会釈だけして職員室を後にした。
「失礼しました〜ん…」
…坂本先生。苦手。
いつもあんな感じ。
何でか知らないけれど、常にピリピリしている。
< 1 / 17 >