突然シンデレラ~王子様は実在しました~
この後は披露宴――
二次会は、政略結婚なので計画にない。
披露宴のあとは、どんな予定になっているのかすら、私には知らされていないのだ。
引越しは、昨日業者さんが荷物を取りにきてくれて、私は新居にも行かずに終わってしまった。雪哉さんが、荷物を受け取ってくれているはずだ。住所だけは聞かされていて、都心の高層マンションの高層階ということだけはわかっている。
披露宴前に、一旦控え室に戻って、化粧直しをしてもらう。ヘアメイクさんと私だけのふたりの空間。
そこへ――
――コンコン
ノックの音が響いて、鏡越しに扉へと視線を向けた。すると、突然入ってきた妹の蘭々が、怒り狂った口調で私へと詰め寄ってくる。
「ねえ、ちょっとどういう事よ! 話が違うじゃない!!」
「そんなこと私に言われてもて……」
「希々が幸せになるなんて許せない!」
蘭々が嫌だと言ったから、私が結婚することになったのだ。
「……」
そんな理不尽なことを言われても、返す言葉も見つからない。
二次会は、政略結婚なので計画にない。
披露宴のあとは、どんな予定になっているのかすら、私には知らされていないのだ。
引越しは、昨日業者さんが荷物を取りにきてくれて、私は新居にも行かずに終わってしまった。雪哉さんが、荷物を受け取ってくれているはずだ。住所だけは聞かされていて、都心の高層マンションの高層階ということだけはわかっている。
披露宴前に、一旦控え室に戻って、化粧直しをしてもらう。ヘアメイクさんと私だけのふたりの空間。
そこへ――
――コンコン
ノックの音が響いて、鏡越しに扉へと視線を向けた。すると、突然入ってきた妹の蘭々が、怒り狂った口調で私へと詰め寄ってくる。
「ねえ、ちょっとどういう事よ! 話が違うじゃない!!」
「そんなこと私に言われてもて……」
「希々が幸せになるなんて許せない!」
蘭々が嫌だと言ったから、私が結婚することになったのだ。
「……」
そんな理不尽なことを言われても、返す言葉も見つからない。