突然シンデレラ~王子様は実在しました~
「今からでも代わってよ!」
「はい? そんなこと言われても……」
「雪哉さんは、きっと私に代わった方が喜ぶわよ」
「結婚式の途中で相手が代わるなんて、失礼すぎるし有り得ない」
「双子なんだし誰も気づかないわよ」
「随分俺をバカにしてくれているようだな」
「へ!?」
扉にもたれかかって腕を組んだ王子様が、蘭々に鋭い視線を向けている。
「いや、あの、そんなつもりはなくて」
「じゃあ、どんなつもりだ?」
「えっと……。 本当は、私が結婚するはずだったのに、希々が怖くて譲っちゃったんです。でも、やっぱり諦められなくて!」
「……」
あまりの言い分に、呆れすぎて言葉も出ない。
「それは残念だな。俺はもう、希々と神の前で誓ったんだ。永遠の愛をーー」
「でも、まだ籍は入れてませんよね? 希々よりも、私の方が可愛いし、絶対お得ですよ!」
自分で可愛いと言い切って、上目遣いのつもりなのか、家では見せないような飛び切りの笑顔で微笑んでいる。
「はい? そんなこと言われても……」
「雪哉さんは、きっと私に代わった方が喜ぶわよ」
「結婚式の途中で相手が代わるなんて、失礼すぎるし有り得ない」
「双子なんだし誰も気づかないわよ」
「随分俺をバカにしてくれているようだな」
「へ!?」
扉にもたれかかって腕を組んだ王子様が、蘭々に鋭い視線を向けている。
「いや、あの、そんなつもりはなくて」
「じゃあ、どんなつもりだ?」
「えっと……。 本当は、私が結婚するはずだったのに、希々が怖くて譲っちゃったんです。でも、やっぱり諦められなくて!」
「……」
あまりの言い分に、呆れすぎて言葉も出ない。
「それは残念だな。俺はもう、希々と神の前で誓ったんだ。永遠の愛をーー」
「でも、まだ籍は入れてませんよね? 希々よりも、私の方が可愛いし、絶対お得ですよ!」
自分で可愛いと言い切って、上目遣いのつもりなのか、家では見せないような飛び切りの笑顔で微笑んでいる。