突然シンデレラ~王子様は実在しました~
シンデレラの世界
深い眠りから目覚めると、ブラインドの隙間から仄かに明るい光が差し込み、夜が明けたことを知らせている。隣を見ると王子が眠っていて、自分の状況を思い出した。時計を見ると針は六時を指している。
何時に起きるのか聞いていないけれど、もう少しだけ寝顔を見ていたい。長いまつ毛にきめ細かい肌、羨ましい限りだ。
気持ち良さそうな顔に見惚れていると、突然手を引かれて抱きしめられる。
「え、ええ⁉」
「くくっ、俺の顔に何かついてるか?」
「へ⁉ もしかして起きてたんですか?」
「ああ、希々が起きるより前から起きてた」
「何で寝たふりしてたの??」
「希々が可愛いから」
「んんっ」
突然唇を塞がれて、朝から深いキスが交わされる。身体から力が抜けていき、なすがままだ。テンパりすぎて言葉もおかしくなってしまう。
「はぁ、このままずっとこうしていたいな……」
「へっ、あっ、お仕事ですよね! 時間は大丈夫ですか?」
「そろそろ起きないと……。こんなに行きたくないと思ったのは初めてだ」
突然、駄々っ子のような発言をする雪哉さんが意外で、親しみがわく。王子の素の顔を見られるのは私だけだと思うと嬉しいのだ。
何時に起きるのか聞いていないけれど、もう少しだけ寝顔を見ていたい。長いまつ毛にきめ細かい肌、羨ましい限りだ。
気持ち良さそうな顔に見惚れていると、突然手を引かれて抱きしめられる。
「え、ええ⁉」
「くくっ、俺の顔に何かついてるか?」
「へ⁉ もしかして起きてたんですか?」
「ああ、希々が起きるより前から起きてた」
「何で寝たふりしてたの??」
「希々が可愛いから」
「んんっ」
突然唇を塞がれて、朝から深いキスが交わされる。身体から力が抜けていき、なすがままだ。テンパりすぎて言葉もおかしくなってしまう。
「はぁ、このままずっとこうしていたいな……」
「へっ、あっ、お仕事ですよね! 時間は大丈夫ですか?」
「そろそろ起きないと……。こんなに行きたくないと思ったのは初めてだ」
突然、駄々っ子のような発言をする雪哉さんが意外で、親しみがわく。王子の素の顔を見られるのは私だけだと思うと嬉しいのだ。