突然シンデレラ~王子様は実在しました~
「さあ、名残惜しいけど起きるか」
「はい」
「近いうちに新婚旅行にも行きたいな」
「えっ……」
「嫌か?」
「嬉しいです。政略結婚だから、新婚らしいことはないんだろうなぁと思っていたので」
「始まりは政略結婚だけど、これから恋愛をしたらいいし、誰よりも幸せになればいい」
「はい!」
雪哉さんの言葉に、幸せで胸が熱くなる。実家を離れただけではなく、新しい世界が広がったのだ。
まだ空っぽの冷蔵庫に朝食は諦めて、雪哉さんは迎えの車に乗って仕事へと出かける。私は、バイト先のカフェで朝食を食べてから事務所に顔を出すことにした。
リビングの窓の外は、昨夜の夜景とは違い絶景が広がっている。雪哉さんからもらったカードキーを手に、エレベーターに乗り込んだ。
昨夜は駐車場から直接部屋へと向かったので、1階で止まったエレベーターの扉の先は、未知の世界が広がる。
豪華なエントランスにカウンターがあって、制服を着た人が立っていた。これが、噂に聞くコンシェルジュというものか……
「はい」
「近いうちに新婚旅行にも行きたいな」
「えっ……」
「嫌か?」
「嬉しいです。政略結婚だから、新婚らしいことはないんだろうなぁと思っていたので」
「始まりは政略結婚だけど、これから恋愛をしたらいいし、誰よりも幸せになればいい」
「はい!」
雪哉さんの言葉に、幸せで胸が熱くなる。実家を離れただけではなく、新しい世界が広がったのだ。
まだ空っぽの冷蔵庫に朝食は諦めて、雪哉さんは迎えの車に乗って仕事へと出かける。私は、バイト先のカフェで朝食を食べてから事務所に顔を出すことにした。
リビングの窓の外は、昨夜の夜景とは違い絶景が広がっている。雪哉さんからもらったカードキーを手に、エレベーターに乗り込んだ。
昨夜は駐車場から直接部屋へと向かったので、1階で止まったエレベーターの扉の先は、未知の世界が広がる。
豪華なエントランスにカウンターがあって、制服を着た人が立っていた。これが、噂に聞くコンシェルジュというものか……