突然シンデレラ~王子様は実在しました~
「ははっ、ああ。雪哉さんって、なんかいいな」
「驚きました」
「信頼できるやつだから、幸せにしてくるはずだ」
「まだ実感はないですが……」
実感がないのは私だけで、お祝いを言われるたびに不思議な気持ちになる。
「で? 何か話があったんだろう?」
「はい」
「どうした?」
「結婚が決まって、しかも宇田川商事の御曹司と聞いて、私は夢を諦めるしかないと思っていたんです。でも雪哉さんは、好きなことをしたらいいと言ってくれて」
「そうだろうな。あいつも、満島さんの才能を買ってるから」
「ええっ⁉」
「時々、事務所に来ていたんだが、気づいてなかったのか?」
「はい……。カフェのお客様だったウダさんだと知って驚きました」
「くくっ。あの怪しい格好な」
「でも、ウダさんが事務所にいたら気づくはずですが……」
「ははっ、さすがにここへ来るときはあの格好ではなかったぞ」
記憶を思い起こしても、思い出せない……
「……」
「まあ、無事に結婚できたから良かった。それで、うちで働いてくれる気になったか?」
「驚きました」
「信頼できるやつだから、幸せにしてくるはずだ」
「まだ実感はないですが……」
実感がないのは私だけで、お祝いを言われるたびに不思議な気持ちになる。
「で? 何か話があったんだろう?」
「はい」
「どうした?」
「結婚が決まって、しかも宇田川商事の御曹司と聞いて、私は夢を諦めるしかないと思っていたんです。でも雪哉さんは、好きなことをしたらいいと言ってくれて」
「そうだろうな。あいつも、満島さんの才能を買ってるから」
「ええっ⁉」
「時々、事務所に来ていたんだが、気づいてなかったのか?」
「はい……。カフェのお客様だったウダさんだと知って驚きました」
「くくっ。あの怪しい格好な」
「でも、ウダさんが事務所にいたら気づくはずですが……」
「ははっ、さすがにここへ来るときはあの格好ではなかったぞ」
記憶を思い起こしても、思い出せない……
「……」
「まあ、無事に結婚できたから良かった。それで、うちで働いてくれる気になったか?」