突然シンデレラ~王子様は実在しました~
すでに注文をしていたのか、シャンパンが運ばれてきた。
「卒業おめでとう」
「ありがとうございます。あの……」
「ん?」
「雪哉さん、車は?」
乾杯して、すでにシャンパンを口につけている雪哉さんに素朴な疑問を投げかける。
「ああ、大丈夫だ」
「え⁉」
「気にせず楽しもう」
「はあ……」
このあと運ばれてきた初めて見る料理の数々に、車のことはすぐに忘れ去った。
「美味しい〜」
「とろける〜」
「柔らかい〜」
食べるたびに驚いている私を見て、雪哉さんが王子様スマイルで笑っている。デザートまで綺麗に平らげて大満足だ。
「はぁ〜お腹いっぱい」
「満足していただけたようでなりより」
「美味しかったです!」
二階席は貸し切られていて、私と雪哉のプライベート空間のようで落ち着けた。こんなに幸せでいいのだろうか。結婚式の日からずっと思っている。
「行こうか」
「はい」
雪哉さんは常に王子様で、私の腰に手を添えてエスコートしてくれるのだ。二階から階段を降りていると周囲の視線を一身に集めている。
「卒業おめでとう」
「ありがとうございます。あの……」
「ん?」
「雪哉さん、車は?」
乾杯して、すでにシャンパンを口につけている雪哉さんに素朴な疑問を投げかける。
「ああ、大丈夫だ」
「え⁉」
「気にせず楽しもう」
「はあ……」
このあと運ばれてきた初めて見る料理の数々に、車のことはすぐに忘れ去った。
「美味しい〜」
「とろける〜」
「柔らかい〜」
食べるたびに驚いている私を見て、雪哉さんが王子様スマイルで笑っている。デザートまで綺麗に平らげて大満足だ。
「はぁ〜お腹いっぱい」
「満足していただけたようでなりより」
「美味しかったです!」
二階席は貸し切られていて、私と雪哉のプライベート空間のようで落ち着けた。こんなに幸せでいいのだろうか。結婚式の日からずっと思っている。
「行こうか」
「はい」
雪哉さんは常に王子様で、私の腰に手を添えてエスコートしてくれるのだ。二階から階段を降りていると周囲の視線を一身に集めている。