突然シンデレラ~王子様は実在しました~
他愛のない話をしながら、のんびりと歩いて着いた先は、以前食事に訪れたホテル。
「私、もうお腹いっぱいです」
「プッ、ククククッ。今食事をしたばかりだからな」
「もう、服もたくさん買ってもらいました」
「お祝いに何でもプレゼントするのに……。でも」
「でも?」
「今日ここへ来た目的は、食事でも買い物でもない」
「じゃあ?」
「少しここで待っていてくれ」
私をロビーのソファに座らせて、颯爽とフロントの方へと行ってしまった。その姿に見惚れていると、雪哉さんに見惚れているのは私だけではない。至る所から、芸能人? イケメン? 誰? などと声が上がっているのだ。私の旦那様は、歩くだけで人目を惹いている。
ソファに座っていると、知らない外国人の男性に声を掛けられた。
『君、一人?』
「え?」
『可愛いね! コーヒー奢るよ!』
「結構です。人を待っていますので」
片言の英語で断るもしつこい。
そこへ――
「俺の連れに何か用?」
颯爽と現れた雪哉さんが流暢な英語で間に入ってくれた。大柄の外国人にも負けない身長と威圧感で撃退してくれている。
「私、もうお腹いっぱいです」
「プッ、ククククッ。今食事をしたばかりだからな」
「もう、服もたくさん買ってもらいました」
「お祝いに何でもプレゼントするのに……。でも」
「でも?」
「今日ここへ来た目的は、食事でも買い物でもない」
「じゃあ?」
「少しここで待っていてくれ」
私をロビーのソファに座らせて、颯爽とフロントの方へと行ってしまった。その姿に見惚れていると、雪哉さんに見惚れているのは私だけではない。至る所から、芸能人? イケメン? 誰? などと声が上がっているのだ。私の旦那様は、歩くだけで人目を惹いている。
ソファに座っていると、知らない外国人の男性に声を掛けられた。
『君、一人?』
「え?」
『可愛いね! コーヒー奢るよ!』
「結構です。人を待っていますので」
片言の英語で断るもしつこい。
そこへ――
「俺の連れに何か用?」
颯爽と現れた雪哉さんが流暢な英語で間に入ってくれた。大柄の外国人にも負けない身長と威圧感で撃退してくれている。