突然シンデレラ~王子様は実在しました~
雪哉さん相手だと敵わないと悟ったのか、しつこかったのが嘘のようにあっさりと去って行った。
「大丈夫か?」
「はい。びっくりしましたけど」
「モテる妻を持つと冷や冷やするな」
「こんなこと初めてですよ! モテモテの旦那様を持つ方が大変です!」
これだけは声を大にして言いたい。常に注目を集める旦那様の隣を歩く私の身にもなってほしい。今でさえ、注目を集めているではないか。
「雪哉さん、ここを離れませんか?」
周囲に視線を向けて、目立っていることを伝えた。
「ああ、行こう」
雪哉さんの手が私の腰に回り、エスコートされている。そのままエレベーターに乗り込んだ。エレベーターは、最上階の一つ下の階に止まって扉が開く。
「こっち」
降りた途端に、ふかふかの絨毯に足を取られそうになった。どうみても、普通のフロアではない。このフロアには扉が三つしかなく、そのうちの一番奥の扉を雪哉さんが開けた。そして、扉を開けて私を先に通してくれる。
「どうぞ」
「オジャマシマス」
緊張で片言になってしまうのは致し方ない……
「大丈夫か?」
「はい。びっくりしましたけど」
「モテる妻を持つと冷や冷やするな」
「こんなこと初めてですよ! モテモテの旦那様を持つ方が大変です!」
これだけは声を大にして言いたい。常に注目を集める旦那様の隣を歩く私の身にもなってほしい。今でさえ、注目を集めているではないか。
「雪哉さん、ここを離れませんか?」
周囲に視線を向けて、目立っていることを伝えた。
「ああ、行こう」
雪哉さんの手が私の腰に回り、エスコートされている。そのままエレベーターに乗り込んだ。エレベーターは、最上階の一つ下の階に止まって扉が開く。
「こっち」
降りた途端に、ふかふかの絨毯に足を取られそうになった。どうみても、普通のフロアではない。このフロアには扉が三つしかなく、そのうちの一番奥の扉を雪哉さんが開けた。そして、扉を開けて私を先に通してくれる。
「どうぞ」
「オジャマシマス」
緊張で片言になってしまうのは致し方ない……