突然シンデレラ~王子様は実在しました~
新婚生活と決別
ホテルでの一夜から、私達の関係はグッと近くなり、甘い新婚生活を送っている。雪哉さんの温もりを感じて眠る毎日。ただそれだけで、幸せだと思えるのだ。
正式にデザイン事務所で働けることになって、カフェのバイトは辞めてしまったけれど、出勤前や終業後に店長の顔を見に寄っている。この先も、店長との関係は続けていきたい。
そして、デザイン事務所での仕事は――
「希々ちゃん、これ送っておいて」
「はい!」
「先方からの連絡は?」
「先程ありました。メモ置いてます!」
居心地も良く、すでに新入社員としては扱われていない。一応、他の同期と一緒に研修を受けているけれど、合間には今まで通りの仕事をこなしている。
毎日が充実しているのだ。母や妹から離れて自由な生活を送っている。
王子様が迎えに来てくれたから、今の私の幸せが存在しているのだ。
でも――
このままで終わるはずがなかった……
正式にデザイン事務所で働けることになって、カフェのバイトは辞めてしまったけれど、出勤前や終業後に店長の顔を見に寄っている。この先も、店長との関係は続けていきたい。
そして、デザイン事務所での仕事は――
「希々ちゃん、これ送っておいて」
「はい!」
「先方からの連絡は?」
「先程ありました。メモ置いてます!」
居心地も良く、すでに新入社員としては扱われていない。一応、他の同期と一緒に研修を受けているけれど、合間には今まで通りの仕事をこなしている。
毎日が充実しているのだ。母や妹から離れて自由な生活を送っている。
王子様が迎えに来てくれたから、今の私の幸せが存在しているのだ。
でも――
このままで終わるはずがなかった……