突然シンデレラ~王子様は実在しました~
エピローグ
暖かい気候の沖縄の地で、白い砂浜を素足で歩いている。波打ち際に打ち寄せる海水が心地良い。
私達は新婚旅行に来ている。結婚式から一年経った今、やっと実現したのだ。本当は、海外旅行に行く予定だったのに、なぜ国内になったかといえば、私のお腹の中には赤ちゃんがいるから。妊娠中期に入ってやっと許可が出たのだ。
妹がマンションまでやって来たあと、急に体調が悪くなった私。精神的なものだろうと軽く思っていたら、何日も寝込んでしまう。心配した雪哉さんに半ば強引に病院へ連れて行かれた。
「体調不良の原因は、妊娠ですね」
「「ええっ⁉」」
結婚したのだから、いつ子供ができてもおかしくはないけれど、二人して考えもしていなかった。
「希々のお腹の中に、俺達の赤ちゃん……」
「はい」
何かを考えている様子に、困っているのかと思った瞬間だった。
「希々、やったぞ! 俺達の赤ちゃん! 嬉しすぎて……」
涙を流して喜ぶ雪哉さんを、私は一生忘れることはないだろう。
私達は新婚旅行に来ている。結婚式から一年経った今、やっと実現したのだ。本当は、海外旅行に行く予定だったのに、なぜ国内になったかといえば、私のお腹の中には赤ちゃんがいるから。妊娠中期に入ってやっと許可が出たのだ。
妹がマンションまでやって来たあと、急に体調が悪くなった私。精神的なものだろうと軽く思っていたら、何日も寝込んでしまう。心配した雪哉さんに半ば強引に病院へ連れて行かれた。
「体調不良の原因は、妊娠ですね」
「「ええっ⁉」」
結婚したのだから、いつ子供ができてもおかしくはないけれど、二人して考えもしていなかった。
「希々のお腹の中に、俺達の赤ちゃん……」
「はい」
何かを考えている様子に、困っているのかと思った瞬間だった。
「希々、やったぞ! 俺達の赤ちゃん! 嬉しすぎて……」
涙を流して喜ぶ雪哉さんを、私は一生忘れることはないだろう。