EASY GAME-ダメ男製造機と完璧上司の恋愛イニシアチブ争奪戦ー
お昼も兼ねた朝食は、軽くおにぎりと、おかずをワンプレートにした。
朝日さんは、食欲もあまり無さそうだったので、ひとまず軽めにしておいた。
どうにか食べられたようで、あたしは、片付けを終えると、ソファに座っていた彼に尋ねた。
「あの……あたし、ちょっと、出てきても……?」
そろそろ、冷蔵庫の中が寂しくなってきたので、買い出しに行きたいんだけどな。
だが、朝日さんは、無言であたしを手招きする。
それに従って彼の元に行くと、グイ、と、身体ごと引き寄せられ、彼のひざの上に乗せられた。
「ちょっ……!朝日さん!」
「――ダメだ。ここにいろ」
腰に回された手に力が入る。
「で、でも」
「……ここにいろと、言っているだろ」
耳元で囁かれ、ビクリ、と、身体が跳ねる。
「……朝日さんっ!」
あたしは、にらもうとするが、そのまま引き寄せられ、耳たぶを噛まれた。
「……きゃ……あっん!」
「――離さないからな」
「やぁ……っ……‼」
そのまま、しばらく耳を攻められ、あたしの身体は、完全に力が抜けてしまった。
「……バ……バカァ……」
「――美里」
朝日さんを見上げると、その目は――完全に求めている。
――今の彼に必要なのは……あたしなんだ。
そう気づけば、もう、拒む理由なんか無い。
「……朝日さん――……」
「……甘えて、良いんだろ……?」
あたしは、コクリ、と、機械のようにうなづく。
彼は、あたしを抱き上げ、そのまま部屋に向かい、ベッドに下ろすと、そのまま口づけてくる。
深く、長いそれが終わる頃には、あたしの中の熱は、既に彼に見透かされていて、スルリ、と、服の中に大きなその手が入ってきた。
「――あ……っ……」
「……美里……」
彼は、あたしの服をすべて脱がすと、自分のものも脱ぎ去る。
先日偶然見てしまった、引き締まった身体を目の当たりにし、あたしは、思わず視線を逸らしてしまった。
「美里?……嫌なら……」
「ちっ……違いますっ……!……そうじゃなくて……何か急に恥ずかしさが……」
すると、朝日さんは、口元だけを上げる。
そして、貼ってあった冷却シートを剥いだ。
「あ、ダメですよ」
「邪魔だろ。……オレが気になる」
あたしが制止しようと伸ばした手は、彼に取られ、そのまま手のひらにキスをされた。
「きゃ……っ……!」
「――敏感、なんだな」
「バ、バカッ!」
いちいち感想なんて言わないでよ!
けれど、そんな事はお構いなしに、彼はあたしの全身をゆっくりと堪能していく。
――ああ、今さらながら、もっとケアしておけば良かった……。
そんな後悔が頭をよぎるが、すぐに、吹き飛んでしまった。
彼の大きな手が触れるところは、全部気持ち良くて――久々の感触に、我を忘れてしまう。
「――美里」
見上げた朝日さんは、隠しきれない色気が漂っている。
その表情は――もう、堪えきれない様子だった。
「……もう、次は無いからな」
「……え?」
あたしが聞き返すと、朝日さんは、耳元で囁いた。
「――もう、オレで、最後だ」
「……ハイ」
その言葉に、胸が痛いくらいに締めつけられる。
――もう、失敗はさせない。
そう言った彼になら――すべて、許せる。
「……朝日さんも……あたしで、最後にしてください」
すると、苦笑いでキスをされる。
「……バカ。――お前が、最初で最後だぞ」
「……そっか」
あたしも、苦笑いで返す。
――朝日さんには、あたしだけなんだ。
「――で、オレは後、どれだけ我慢すればいいんだ?」
バツが悪そうに言う彼を、あたしは抱き寄せる。
「――我慢、しなくていいって言ったでしょ?」
「……バカ、煽るな。……加減がわからないんだからな」
お互いに笑い合う。
――そして、ようやく、二人つながる事ができた。
朝日さんは、食欲もあまり無さそうだったので、ひとまず軽めにしておいた。
どうにか食べられたようで、あたしは、片付けを終えると、ソファに座っていた彼に尋ねた。
「あの……あたし、ちょっと、出てきても……?」
そろそろ、冷蔵庫の中が寂しくなってきたので、買い出しに行きたいんだけどな。
だが、朝日さんは、無言であたしを手招きする。
それに従って彼の元に行くと、グイ、と、身体ごと引き寄せられ、彼のひざの上に乗せられた。
「ちょっ……!朝日さん!」
「――ダメだ。ここにいろ」
腰に回された手に力が入る。
「で、でも」
「……ここにいろと、言っているだろ」
耳元で囁かれ、ビクリ、と、身体が跳ねる。
「……朝日さんっ!」
あたしは、にらもうとするが、そのまま引き寄せられ、耳たぶを噛まれた。
「……きゃ……あっん!」
「――離さないからな」
「やぁ……っ……‼」
そのまま、しばらく耳を攻められ、あたしの身体は、完全に力が抜けてしまった。
「……バ……バカァ……」
「――美里」
朝日さんを見上げると、その目は――完全に求めている。
――今の彼に必要なのは……あたしなんだ。
そう気づけば、もう、拒む理由なんか無い。
「……朝日さん――……」
「……甘えて、良いんだろ……?」
あたしは、コクリ、と、機械のようにうなづく。
彼は、あたしを抱き上げ、そのまま部屋に向かい、ベッドに下ろすと、そのまま口づけてくる。
深く、長いそれが終わる頃には、あたしの中の熱は、既に彼に見透かされていて、スルリ、と、服の中に大きなその手が入ってきた。
「――あ……っ……」
「……美里……」
彼は、あたしの服をすべて脱がすと、自分のものも脱ぎ去る。
先日偶然見てしまった、引き締まった身体を目の当たりにし、あたしは、思わず視線を逸らしてしまった。
「美里?……嫌なら……」
「ちっ……違いますっ……!……そうじゃなくて……何か急に恥ずかしさが……」
すると、朝日さんは、口元だけを上げる。
そして、貼ってあった冷却シートを剥いだ。
「あ、ダメですよ」
「邪魔だろ。……オレが気になる」
あたしが制止しようと伸ばした手は、彼に取られ、そのまま手のひらにキスをされた。
「きゃ……っ……!」
「――敏感、なんだな」
「バ、バカッ!」
いちいち感想なんて言わないでよ!
けれど、そんな事はお構いなしに、彼はあたしの全身をゆっくりと堪能していく。
――ああ、今さらながら、もっとケアしておけば良かった……。
そんな後悔が頭をよぎるが、すぐに、吹き飛んでしまった。
彼の大きな手が触れるところは、全部気持ち良くて――久々の感触に、我を忘れてしまう。
「――美里」
見上げた朝日さんは、隠しきれない色気が漂っている。
その表情は――もう、堪えきれない様子だった。
「……もう、次は無いからな」
「……え?」
あたしが聞き返すと、朝日さんは、耳元で囁いた。
「――もう、オレで、最後だ」
「……ハイ」
その言葉に、胸が痛いくらいに締めつけられる。
――もう、失敗はさせない。
そう言った彼になら――すべて、許せる。
「……朝日さんも……あたしで、最後にしてください」
すると、苦笑いでキスをされる。
「……バカ。――お前が、最初で最後だぞ」
「……そっか」
あたしも、苦笑いで返す。
――朝日さんには、あたしだけなんだ。
「――で、オレは後、どれだけ我慢すればいいんだ?」
バツが悪そうに言う彼を、あたしは抱き寄せる。
「――我慢、しなくていいって言ったでしょ?」
「……バカ、煽るな。……加減がわからないんだからな」
お互いに笑い合う。
――そして、ようやく、二人つながる事ができた。