EASY GAME-ダメ男製造機と完璧上司の恋愛イニシアチブ争奪戦ー
fight.28
まぶしいくらいの日の光に、思わず眉を寄せる。
「――美里、起きたのか?」
「……ん……」
素肌が密着して、抱き締められる感触が心地よくて――このまま離れたくない。
あたしは、ぼんやりと視界に入った肌に抱き着いた。
「……おい、コラ。……本当に、寝起き悪いな、お前」
クッ、と、押さえた笑い声。
でも、あたしは、そのたくましい胸に頬をすり寄せる。
「……美里、手加減しろって言うなら、お前も煽るな」
「……だめ……?」
「……まったく……可愛い事するな。止まらなくなる」
すると、額に、頬に、首筋に――どんどんキスが落ちてくる。
あたしは、ようやく目を開けると、苦笑いしている朝日さんが視界に入った。
「おはよう。――寝ぼけるのも大概にしてくれ。こっちは我慢しっぱなしだ」
「……おはよう……ございます……」
――ああ、あたし、何で部長と一緒に寝てるんだろう。
一瞬、そんな考えがよぎるが、すぐに、目を見開いた。
「おっ……おは、よう……朝日さん……」
あたしの反応を、彼は口元を上げて見つめている。
「おはよう。――で、コレはどう捉えれば良いんだ?」
言葉の意味がわからず、目を丸くするが、次には、自分が彼に裸のまま抱き着いている事に気がつき慌てて離れようとする。
けれど、すぐに抱き寄せられてしまった。
「あ……朝日さん?」
「――指輪は、明日にしよう」
「……へ?」
「今日は、思い切り甘やかしてやる」
「え」
そう言って、彼はあたしの全身にキスを落とすと、満足そうに起き上がった。
――朝一発目から、刺激が強すぎるんですけど!
息切れをしながら、恨みがましく彼を見やると、そのバランス良くついた筋肉を流れる汗が光っていて見とれてしまう。
「……何だ」
「え、あ……」
ごまかそうとするけれど、その視線に、無駄だと悟る。
「……えっと……キレイ、だなって……」
「は?」
その言葉に、目を丸くした朝日さんは、次には真っ赤になった。
「バッ……!まったくお前はっ……!」
たじろぐように言うと、彼は持っていたTシャツを勢いよく被った。
「朝日さん、照れてる?」
「バカ言うな」
「……耳まで真っ赤だけど?」
布団を身体に巻き付け、ニヤつきながら、からかうあたしを、彼はジロリと見下ろす。
いつも、あたしの方が振り回されているけれど、時々、やり返せるのは気分が良い。
だが、彼は、あたしに手を伸ばすと、布団を一気に取り去った。
「きゃああっ⁉」
慌てて素っ裸の身体を手で隠そうとするが、彼に両手首を掴まれる。
「やっ……やめ……」
こんな明るい時間に、まじまじと、何見てんのよ、アンタは!
そう叫びたくなるが、彼の視線に、言葉が出ない。
恥ずかしさに、せめてもと、いやいやと首を振る。
逃げたくても、手首を掴む力は強くて、動けない。
涙目になりかけた辺りで、ようやく解放され、あたしはすぐにベッドに逆戻りした。
「もうっ……何してんのよ!」
キレながら顔だけ出すと、朝日さんは、満足そうに口元を上げる。
そして、あたしを布団越しに抱き締めると、
「――お前の方がキレイだからな」
耳元で、いつもより低い声でそう囁かれ、あたしの全身はビクリと反応を返してしまう。
それを見逃す彼ではない。
「――この身体がオレのものだと思うと、興奮するな」
そう言われ、あたしは、真っ赤になってにらみつけた。
「朝日さんのエロオヤジ‼‼」
思わず叫んだ言葉は、彼に深々と刺さったらしく――午前中丸々、お仕置きと称して可愛がられてしまった。
「――美里、起きたのか?」
「……ん……」
素肌が密着して、抱き締められる感触が心地よくて――このまま離れたくない。
あたしは、ぼんやりと視界に入った肌に抱き着いた。
「……おい、コラ。……本当に、寝起き悪いな、お前」
クッ、と、押さえた笑い声。
でも、あたしは、そのたくましい胸に頬をすり寄せる。
「……美里、手加減しろって言うなら、お前も煽るな」
「……だめ……?」
「……まったく……可愛い事するな。止まらなくなる」
すると、額に、頬に、首筋に――どんどんキスが落ちてくる。
あたしは、ようやく目を開けると、苦笑いしている朝日さんが視界に入った。
「おはよう。――寝ぼけるのも大概にしてくれ。こっちは我慢しっぱなしだ」
「……おはよう……ございます……」
――ああ、あたし、何で部長と一緒に寝てるんだろう。
一瞬、そんな考えがよぎるが、すぐに、目を見開いた。
「おっ……おは、よう……朝日さん……」
あたしの反応を、彼は口元を上げて見つめている。
「おはよう。――で、コレはどう捉えれば良いんだ?」
言葉の意味がわからず、目を丸くするが、次には、自分が彼に裸のまま抱き着いている事に気がつき慌てて離れようとする。
けれど、すぐに抱き寄せられてしまった。
「あ……朝日さん?」
「――指輪は、明日にしよう」
「……へ?」
「今日は、思い切り甘やかしてやる」
「え」
そう言って、彼はあたしの全身にキスを落とすと、満足そうに起き上がった。
――朝一発目から、刺激が強すぎるんですけど!
息切れをしながら、恨みがましく彼を見やると、そのバランス良くついた筋肉を流れる汗が光っていて見とれてしまう。
「……何だ」
「え、あ……」
ごまかそうとするけれど、その視線に、無駄だと悟る。
「……えっと……キレイ、だなって……」
「は?」
その言葉に、目を丸くした朝日さんは、次には真っ赤になった。
「バッ……!まったくお前はっ……!」
たじろぐように言うと、彼は持っていたTシャツを勢いよく被った。
「朝日さん、照れてる?」
「バカ言うな」
「……耳まで真っ赤だけど?」
布団を身体に巻き付け、ニヤつきながら、からかうあたしを、彼はジロリと見下ろす。
いつも、あたしの方が振り回されているけれど、時々、やり返せるのは気分が良い。
だが、彼は、あたしに手を伸ばすと、布団を一気に取り去った。
「きゃああっ⁉」
慌てて素っ裸の身体を手で隠そうとするが、彼に両手首を掴まれる。
「やっ……やめ……」
こんな明るい時間に、まじまじと、何見てんのよ、アンタは!
そう叫びたくなるが、彼の視線に、言葉が出ない。
恥ずかしさに、せめてもと、いやいやと首を振る。
逃げたくても、手首を掴む力は強くて、動けない。
涙目になりかけた辺りで、ようやく解放され、あたしはすぐにベッドに逆戻りした。
「もうっ……何してんのよ!」
キレながら顔だけ出すと、朝日さんは、満足そうに口元を上げる。
そして、あたしを布団越しに抱き締めると、
「――お前の方がキレイだからな」
耳元で、いつもより低い声でそう囁かれ、あたしの全身はビクリと反応を返してしまう。
それを見逃す彼ではない。
「――この身体がオレのものだと思うと、興奮するな」
そう言われ、あたしは、真っ赤になってにらみつけた。
「朝日さんのエロオヤジ‼‼」
思わず叫んだ言葉は、彼に深々と刺さったらしく――午前中丸々、お仕置きと称して可愛がられてしまった。