同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
「すごい名前だな……」
と田中が呟く。

「そうなんだよ。
 天下が巡ってきそうだろ?

 お前、婿養子に入ったら?

 ……あ」

 なんだかわからないが、清水は、余計なこと言っちゃったな、という顔をする。

 その横に知らない女の子が座っていて、莫迦(ばか)ね、というように、清水を肘でつついていた。

「あの~、清水の彼女さんですか?」

「戸田よっ。
 あんたの友だちの戸田夏華(とだ なつか)!」

「えっ?
 顔が違う」

「この素直すぎる酔っ払い、誰か連れて帰れ~っ」
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