同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 

 この人、何者なんだろうな?

 道を歩きながら、めぐるがじっと見上げると、田中は、それに気づいて振り返った。

 目を合わせた瞬間、顔をしかめ、ぼそりと呟く。

「絶望のタヌキ……」

 は?

「お前の目、死んでるな……」

 なにその、キサマはもう死んでいる、みたいなの、
とめぐるが思ったとき、田中はいきなり、自問自答しはじめた。
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