同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 黒木田が立っていた。

 二人は衝撃を受ける。

 ――白い着物だっ!

「……ずっと黒だったから、ひっくり返ってみたんですかね?」

「オセロか」

「いや、あつらえたまま、あまり着てなかったやつなんだが。
 お前に負けて、まっさらな気持ちでやり直そうと思って着てきた」

「そうか。
 白も似合うと思うぞ」

「ありがとう。
 お前もなんでも似合うぞ」

 なんか変な友情が芽生えている……。

「それと――
 俺はまだ、めぐるんを諦めていない」

 田中が衝撃を受けた顔をする。
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