同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
「……週間ジャーナル」
と黒木田がぼそりと言う。

「どこかで聞いたような名前ですね」
「お前と久門の記事を書いた週刊誌だ」

 あっ、とめぐるが声を上げると、すみませんっ、と記者は苦笑いする。

「いや~、あんなところを二人で楽しげに堂々と歩いてらしたので、オープンな関係なのかなと思って」

 書いてしまいました、と悪びれもせず言う。

「二人でいたわけじゃないですよ。
 田中さんだっていたじゃないですか」

「そうなんですよ~。
 すみませんでした。

 あとで聞いて。
 なんだ、じゃあ、田中竜王との記事にすればよかったと思って」

 いや……()りてください。
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