同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
「いや、あいつ、家だとすさまじく手抜きな奴だからな」

「海外にも早くから修行に行ってて――」

「そう報道されてるが。
 母親の海外赴任についてってただけだからな」

「ええーっ?」

「でもまあ、あいつは……」
と言いかけて、雄嵩は口ごもる。

「やっぱり、天才的だった?
 インスタントでも」

 配合が素晴らしいとか、と充則は言う。
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