同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
「気分転換って、なにしたらいいんですかね?」
めぐるはまっすぐに自分を見て訊いてくる。
「……いや、思いついてたら、まず、自分でやってみてるから」
「そうですよね……」
「なにかあったら教えてくれ」
了解です、と言われる。
なんという頼りない答えっ、と我ながら頭を抱えてしまう。
そのとき、めぐるが持っているポールペンを見て、若林が言った。
「あ、めぐる先生、まだそのボールペン使ってるんですね」