運命に従ってみた
「そうだったんですか…
全然知らなかったです」


驚く私に、友美さんは


「親の勘なんだけどね
真矢ちゃんの事好きなんじゃないかな」

「へ?いやいや
それはないですよ!」

全力で否定した。


「えー?何でそう思うの?」


そりゃ、私は知っているからだ。


「勇一さん、彼女いるじゃないですか」

そう得意気に言う私に


「奈々美ちゃんでしょ?」


あっけなく返されてしまう返答。


「あ、はい」


間抜けな声がでてしまった。

そんな私がおもしろかったのか
吹き出して大笑いしている友美さん。


「勇一は押しに弱いからね
バカなんだと思うわ」

笑いながらそんな事を言っている。


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