運命に従ってみた
そんな事があっても

毎日の渉との数分の電話と

週に2回くらい会える時間で

私のメンタルは回復していくような気がする。

恐るべし恋の力だ。


「真矢ちゃん、仕事で口説かれたりしてない?」


渉が心配そうな表情で私の顔を覗き込んできた。


「口説かれるわけないじゃん(笑)」

「ならいいけどさー
俺から離れないでね」


そう言いながら抱き締められると

やはり…


「何か大きい犬に見えてきた…」

「え?俺!?」

「うん、大きい可愛い犬」


渉の両頬を撫でながら

見つめていると


「真矢ちゃん、やっぱ可愛い」


再び抱きついてくる。


やっぱ…大きい大きい犬のようだ。


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