運命に従ってみた
1時間もすると、お酒を飲んでる人達は
結構酔っぱらってきていて

大声で話したり、お客さんのグチを言ったりしている。

女の子数人の会話にママと耳を傾けている。


「久々にオーナー見たよね~」

「私前回会った時、紫の髪だったけど
今のピンクの方が似合ってるよね」

「っていうか、オーナー見て
その辺の男見たら、彼氏作る気になれないよね」

「分かる分かる」

「ってか、たしかオーナーと
かなえ付き合ってたんでしょ?」

「あ、それ私も聞いた。かなえが言いふらしてたじゃん」


かなえさんの話になっているけど
当の本人は

渉の2つ隣に座っていて、まったく聞こえていない。


「オーナー落とすテクニック教えてほしいよね」

「別れたんなら意味なくない?」

「まぁ、そうだよね」

「でもオーナーなら一夜限りでもいいから
お願いしたいよね」

「ちょっ、男じゃないんだから
女がお願いしたいとか言わないの!」


大爆笑がおきているけど…
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