運命に従ってみた
けれど、その後は


「かなえ辞めちゃいそうじゃない?」

「辞めたら私の友達いれようっと」

「でも、オーナーが彼女のお披露目会するって
意外すぎて笑えるよね」

「ほんとそれよねー」

「久々に会えたと思ったらこれだもんね」




意外な渉の姿に、なぜか盛り上がっている。


一時はどうなるかと思ったけど…


「香ちゃん、お願いがあるんだけどさ」

「お願いってなに?安くしてとか言わないでよ」

「違う違う(笑)多分もうかなえ来ないと思うんだけど、もし来たらさ」

「出禁にしろとか?」

「いやいや、さすがに害がないから無理でしょ」

「まぁ、たしかにね…」

「俺に電話してくんない?」

「石崎くんに電話?」

「そうそう、そしたら俺来るし。
真矢ちゃんに言っても
俺に電話してくるような性格じゃないの分かってるし」

「あははは、真矢ちゃんの事
よく分かってんじゃん。
そういう事なら了解」


渉とママの会話に


「オーナーどんだけ心配性なの(笑)」

「過保護すぎでしょー」

「うっせー、心配なもんは仕方ないだろ」


渉がからかわれているのが
妙におもしろかった。


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