運命に従ってみた

*余計な心配

それ以来、かなえさんがお店に来る事はなくなったけれど


「真矢ちゃん、私がここいるから
あっちのボックス行って」


「あら、リエちゃん
あのボックスのお客さんの知り合いなら
あっち行かないと失礼でしょ?」


「……私が行きます」


リエさんが、微妙な嫌がらせをしてくるたびに

ママが横から助けてくれるようになった。


そして、プライベートではというと…


「真矢ちゃん、そろそろ仕事の準備?」

「うん」

「2時間しか一緒にいれなかった…」

「渉が来るの遅かったんじゃん」

「現場遠いんだし…
明日から行くのやめよっかなー」

「バカな事言わないの!」

「真矢ちゃん厳しい…」


渉が仕事から帰ってきて、私が仕事行くまでの数時間は一緒に過ごすようになり

日曜日だけは泊まり

ここから月曜日の朝、仕事へ向かうというルーティンになってきている。
< 118 / 135 >

この作品をシェア

pagetop